
26日、取石小学校で5年生を対象に環境問題に関する授業が行われました。講師として訪れたのは、環境に配慮したモノづくりに取り組むサラヤ株式会社で、調査員として働く中西さん。授業では、ボルネオ島の熱帯雨林で暮らすボルネオゾウを取り上げ、日本でも使われているパーム油の原料となるアブラヤシのプランテーションが、ゾウのすみかを減らしてしまっている現状について説明されました。
パーム油は食品だけでなく、洗剤や石けんなど使用用途が広く、世界中で使われています。サラヤ株式会社は「分断された熱帯雨林をつないで、野生動物の生息地を保全する」というプロジェクトを立ち上げ、ボルネオ島の自然環境を守る活動に取り組まれています。児童たちは「植物油脂」として環境にやさしいと言われているパーム油に潜む別の一面を知り、「自分の見えている面だけではなく、幅広い視野で環境問題を考えなくてはならない」ということを学びました。